中古マンションの選び方
「設計(竣工)図書」「修繕履歴表」は必ず確認しよう
- 「設計図書」で問題構造がわかる!
前項で解説したような「手抜き物件」を見抜くには、窓に補強材が使われているか、壁の厚さや鉄筋量は適正かを調べなければなりません。
それには、「設計図書」を見て、建物の構造を調べる必要があります。「設計図書」とは、マンションの設計図のこと。「仕様書」「設計図」「構造計算書」の3部構成ですが、壁の厚さや骨組みを知るには、「設計図」の中の「構造図」を見るだけでOK。
ちなみに、工事はこの設計図書を見ながら行なわれ、建物完成後は「竣工図書」と呼び名が変わります。
新築マンションの場合はモデルルームに置かれていますが、中古ではマンション所有者の管理組合から選出された理事長、もしくは管理会社が持っていることが多いようです。面倒がら仲介会社に頼んで取り寄せてもらいましょう。
- 修繕履歴・予定のチェックも必要
組合の理事長が保存している「修繕履歴表」も忘れずに確認しましょう。ポイントは、「修繕回数」ではなく「適正な時期に的確な補修を行なっているか」を見極めること。
修繕回数が多いと「欠陥が多いのでは?」と心配になる人もいるかもしれませんが、小さな傷みをマメに補修しているほうが長持ちします。管理会社のメンテナンスに対する姿勢もチェックできます。
なお、今後の修繕予定も確認しておきましょう。
外壁など気になるところがあっても、近々補修の予定があるならば、問題視する必要はなくなります。
■「設計(竣工)図書」と「修繕履歴表」
◎マンションを建てたときの図面のこと。建設前は「設計図書」と呼ばれ、建設後、施工時の変更点を明記した形で「竣工図書」に名前が変わる
◎2001年8月1日以降に建設されたマンションについては、事業主は設計図書を必ず管理組合に交付しなければならないことになっている。
◎何百ページにもなる分厚い図面集だが、大きく意匠図面系、構造図面系、電気図面系、設備図面系の4つに分かれる。