中古マンションの選び方
1階が開放的なマンションは地震に弱い
- めずらしくない「ピロティ」型駐車場・店舗
阪神・淡路大震災では、多くのビルがさまざまなかたちでつぶれたり倒れたりしましたが、いくつか典型的な壊れ方をした例があります。そのうちの一つが1階部分のもろさによるもので、1階が駐車場だったマンションもこれに入ります。
敷地に余裕のないマンションの場合、建物の1階部分を全部駐車場にするのはめずらしくありません。
問題はその作り方で、車や人の出入りを考えて開放的に柱だけで支える空間(ピロティ)にすると、柱と壁に囲まれた住戸部分とくらべて確実に強度が低くなります。
柱以外の壁をガラス張りにした店舗などのテナントであっても、これと同様です。
- 補強されていれば強度的には問題解決
震災の後、ピロティ型の建物の多くが耐震補強工事を行なっています。これは目で見てすぐにわかるので、必ず確認しましょう。
一つはピロティの柱と柱の問に壁を作る方法です。
強度は増しますが、壁の場所によっては使い勝手に支障が出ることもあります。鉄骨ブレースを入れて採光を保ちながら補強する方法もありますし、最近では柱上部を補強し、下部は車や人の出入りが従来どおりできるという技術も出てきました。
また、一見わかりにくいのが、炭素繊維や溶接金網を柱に巻き付けて柱自体の強度を上げるもの。ピロティ部分がそのままになっている建物はこの方法をとっている場合があるので、確認してみましょう。
鉄骨ブレースによる補強
鉄骨をクロスさせることで、両側の柱に均等に力を振り分ける。
柱に鉄板などを巻き付けての補強
柱に鉄板や炭素繊維を巻き付け、柱が横にぶくらんで破壊されるのを防ぐ。
鉄筋コンクリート造の壁による補強
壁を増やして支える断面積を増やしたことで、今までより重いカに耐えられる。