中古マンションの選び方
コンクリートの強度とかぶり
- コンクリートのひび割れは建物の宿命
マンションには、材料としてコンクリートが使われています。セメントに骨材と水を加えて作るコンクリートは、作業時は軟らかく乾燥すれば固く強くなる、建物になくてはならない素材です。
強い建材であるコンクリートも長い間の風雨にさらされて少しずつ劣化します。わかりやすいところでは、外壁のひび割れなどが挙げられるでしょう。
ひび割れには、建物の強度に影響を与える深刻なものから、構造にあまり関わりのない軽度のものまでいろいろあります。補修工事もできるので、中古マンションを選ぶ際には神経質になりすぎず冷静に見ることが大切。設計図書にコンクリートの強度が明記されているので、「品質基準強度」の数値が「設計基準強度」を上回っているか確認しましょう。
- 鉄筋のさびを左右する「かぷり厚さ」
ひび割れ以外の代表的な劣化が「中性化」。コンクリート中の水酸化カルシウムが大気中の二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムとなり、コンクリートがアルカリ性から中性へと変化する現象です。
鉄筋コンクリート造の建物は、コンクリートが鉄筋の上に厚く覆いかぶさることで鉄の酸化、つまりさびを防いでいます。しかし、中性化するとさびが防ぎきれなくなって、建物の構...造が弱くなるのです。
コンクリートの厚みの程度を示す数値が「かぶり厚さ」で、これが大きいほど中性化を遅らせることができます。設計図書で「設計かぶり厚さ」が「最小かぶり厚さ」を上回っているかチェックします。