リフォームはすごい!
新築よりも安く買えるぶん、リフォームに費用を回せるのも中古マンションの魅力の一つです。
具体的にどんなリフォームができるのか、実例を使って紹介していきます。
- 歴史の中で新たに住まう魅力
住まいを購入する、それは新たな暮らし方を手に入れることです。そして、それが中古マンションなら、あなたは建物自体の歴史とそこに流れる時間そのものも受け継いだことになります。そう考えると、新築とは違う魅力が感じられてくるのではないでしょうか。
中古マンションのリフォームは、そんな時間の積み重なりの中に、あなた自身の個性を書き加えていく行為ともいえます。今まで夢に描いていたライフスタイルや未来を実現していくとともに、マンションの住まい乎みんなが共同住宅として育んできた建物や環境を維持し磨き上げていく責任を、自分自身も担っていくのです。
- リフォームが住まいの価値を高める
暮らしやすさの追求や快適な集住環境の維持は、とりもなおさずマンション自体の資産価値を高めることを意味します。ヨーロッパ諸国では築数百年の石造りの住宅を、家族何代もが住み続け、そのことが誇りとされています。建物や環境に魅力があって、維持管理がきちんとなされていれば、中古であることが価値になるという考え方もあるのです。
そんな魅力あるリフォームの成功には、まずは慎重なリフォーム会社選びが大切です。インターネットで探したり、過去に利用した人の話を聞いたりと、探す方法はいろいろですが、ポイントは実際に店舗
を訪れてみることです。どんな雰囲気で仕事をしているかで、おおよその信用性を測れるものです。
- 施主の夢が新たな環境を作る
中古マンションとくに世田谷区ではクロスの張り替えから壁を取り払う大工事まで、リフォームの対象は多岐にわたります。本書では
、新しい住まい環境を作るという、どちらかといえば大きめの作業を想定して話を進めます。
扉を開ければ以前とまったく異なる空間......これはいうなれば新しい家を一軒建てるのと同じです。壁式工法の建物以外なら間仕切り壁を全部なくしてしまえるほど、マンションリフォームには自由な側面があります。そして、リフォームの成功には、施主の積極的な姿勢も不可欠です。
- 物件購入と併せてスケジュールを組んで
大がかりな工事をするのであれば、購入する物件探しと同時進行でリフォーム会社も探しておくのが賢明です。購入を決める前に一緒に物件を見れば、希望どおりのリフォームができるか判断してもらえますし、購入物件の引き渡し直後にリフォームを開始することができるので、効率的でもあります。
リフォームを託す業者候補は複数選び、相見積もりをとります。見積書には、専門用語が使われていることがしばしばあります。わからなければ、遠慮せずにどんどん質問することです。そこで、きちんと答えられなかったり、「どこもこんなものですよ」と契約を急がせたりするような業者は選ぶべきではありません。
業者の選定後は再度示された提案を検討。ブラッシュアップを何度か繰り返しながら、最終的なプランへとたどりつきます。
- ほとんどの壁を撤去できる自由さ
間取りにはそのマンションが建てられた時代の主なライフスタイルが反映されています。そのため、ある程度の築年数を経たマンションの室内を見ると違和感があることもありますが、ほとんどの中古マンションでは間仕切り壁を撤去することによる間取り変更リフォームが可能です。
コンクリートの構造壁とパイプスペース(PS)、ダクトスペース(DS)以外の問仕切り用の壁は、基本的に撤去したり、位置の移動ができます。柱などの移動ができない木造在来工法の一戸建て住宅と比べて、マンションのリフォームのほうが自由度が高いといわれるゆえんです。
しかし、壁の中には電気の配線やガス配管がなされていますから、撤去や移動をした後にそれらをど
うするかは検討しなければなりません。
壁にじかに接している床と天井の改修も当然必要になってきますし、ドアの位置や開き勝手も影響を受けてきます。予算もかかるので、壁の撤去は慎重に考えたいリフォーム項目です。
- 南側に広い空間を獲得
世田谷区の中古マンションで壁を撤去しての間取り変更でポピュラーなのは、南側に面して並列する2室の聞仕切り壁を取り去って、広い空間にするケースです。
ワンルームのリビングダイニングにすることが多いようですが、可動式の家具を間仕切りとして活用することで、開放感のある新たな間取りにした例もあります。
- 位置は変えずに、スタイルは使う人本位で
中古マンションでキッチンは使う人のこだわりが強くあらわれる箇所の一つです。何が不便でどうしたいのか、譲れないのはどこか、きちんと整理しましょう。
延長管を使えば配管類の移動も可能ですが、給水系はともかく、排水系の曲がりが増えるのはトラブルの元です。水回り関連のリフォームの原則どおり、位置の変更は向きを変える程度と考えるのが、キッチンリフォームでも望ましいといえます。
I型やL型、対面型といったスタイルの中から、使う人の動線に合ったキッチンをプランします。システムキッチンを選ぶときは、色や使い勝手のほかにメンテナンスや掃除のしやすさも考えましょう。
購入時は必ずショールームに行って、自分に合ったシステムに組み直します。カタログの標準仕様と実際に使う人の動線とは違って当然だからです。
- どんなタイプ?我が家のキッチン
家族の「食」を支える重要スペースは、何より使いやすく清潔、快適にしたいものです。
それに加えて誰がどのように使うのか、見せるキッチンなのか、あくまでも裏の厨房として隠すのか。こうした室内空間における位置づけによって、キッチンの姿形はまったく変わってきます。
みんなで毎日料理を楽しむ家ならリビングの中心にアイランド型キッチンを配置してもいいですし、調理の様子を見せたくないなら、壁で囲った独立閉鎖型のキッチンを。バーカウンターをおいてくつろぎ空間を演出するのもありです。
- 中古マンションのお風呂は基本は「ユニットまること」
日本人は世界でも有数のお風呂(バスルーム)好きです。実際、住まいの中でもバスルームにこだわる人は多いのです。一日の疲れを癒す「くつろぎの場」としても大切に考えたい場所でもあります。
中古マンションは多くがユニットバスで、入り口の10センチほどの段差を跨いで入るタイプがほとんど。
一体構造なので浴槽だけの交換はできないことが多く、リフォームはユニットまるごとが基本です。築年数がたった物件では、バランス釜のお風呂も見られますが、この場合は通常の浴槽交換が可能です。
各メーカーがさまざまなサイズやシステムに工夫を凝らした商品をそろえています。ジエットバスや霧状のシャワーなど快適追求パーッのほか、入り口の段差解消やすべりにくい床など、バリァフリーやユニバーサルデザインの考え方が随所に見られます。
- ワンルームで広々の水回り空間
配管について考えれば水回り位置自体の移動はなるべく避けたいところです。新たに大きな窓を切るなどのリフォームも難しいのが実情です。ただし、間仕切り壁を撤去して洗面所やトイレとバスをワンルームにまとめるなどの工夫で、広々とした空間を得ることはできます。
また、世田谷区の中古マンションのバスルームでは安全についてもよく考えたいものです。リフォーム時には手すりの検討をお忘れなく。現時点で不要であれば無理につける必要はありませんが、将来、簡単に設置できるよう、壁の中に下地だけでも入れておくと安心です。
- 終の住処にするなら欠かせない
取得した世田谷区の中古マンションを「終の住処」に考えるなら、どこかをリフォームする際には、常にバリアフリーを意識したいものです。現時点で不要でも、手すり用の下地などは入れておくとよいでしょう。
基本的にマンションの住戸は平面ですが、廊下と部屋の境目や水回り付近にはやはり段差があります。
床をフラットにする場合は低い部分をかさ上げしますが、天井高がなかったり、梁が通っている部屋であったり、10センチ以上かさ上げしたりする場合には、かなりの圧迫感が出てきます。そんなときはフルフラットにこだわらず、スロープの活用も考えましょう。通路や各入り口の拡幅、ドアから引き戸への変更も必須です。
- 必要になったところで迅速に施工
中古マンションのトイレやお風呂回りにもさまざまなバリアフリー商品がそろっています。工事は比較的簡単ですが、まったく必要のないうちから床の段差を全部なくしたりすると、かえって足腰の衰えが早くなる可能性があり、おすすめできません。手すり用の下地のように、必要となったときに迅速に対応できるインフラを整えておくのが賢い方法といえるでしょう。
バリアフリー主体でリフォームをする場合は、専用の融資も受けられます。住宅金融支援機構のバリアフリー住宅融資(利用できるのは満60歳以上)や、年金バリアフリー住宅融資などはリフォームも対象になっていますし、自治体によってはリフォームに融資や給付を行なっているところもあります。
- 使い勝手を考えれば和室より洋室
和室のない新築マンションが増えています。和室がある場合も、室内全体の中での利用価値を考えた末、結局、洋室にリフォームすることを選ぶことが多いようです。あるデータでは、洋室を和室にするケースの倍以上にのぼっています。
中古マンションの和室は、たいていリビングに面したり隣り合ったりしています。ですから、リビングからそのままつなげてフローリングにすれば、広々とした空間を簡単に確保できます。和室につきものの押し入れは折り戸のクローゼットにリフォームすることで使い勝手もよくなります。
リフオーム時には、階下への防音対策にも気をつけましょう。
- 床坐スペースとして残すのもアリ
世田谷区の中古マンションの使い勝手を考えつつも、それでも畳を残しておきたいと考える人は多いことでしょう。そんなときは、和室スペースを縮小してみてはどうでしょう。
6畳の和室を4畳半程度にリフォームし、減らしたぶんの床を活用して大きめのシステムキッチンを設置した例があります。家族でごろごろする場としての畳スペースなら、床の間も押し入れも不要です。
小さな子どもがいる家庭では床坐の部屋は何かと便利ですし、お年を召したお客さまを迎えるときなどもくつろいでもらえることでしょう。
子どもが成長・独立して夫婦二人の生活になったら和室に戻すことを前提に、フローリングのみの簡易な洋室リフォームをするという手もあります。
- 簡囲との一体化とバリアフリーが王道
一部の築浅中古マンション物件を除けば、限られたスペース最大の犠牲者?と思わずいいたくなるほど、中古マンションのトイレは狭いのが実情です。広い空間を得るには、洗面所やバスルームなど周囲の水回り空間と一体化させるのがコツ。配管はいじらず便器や洗面台の向きを変えることで、一つの入り口から入る広々としたワンルームスペースを作ることができます。
またトイレはバリアフリーリフォームをもっとも意識しなければならない場所です。最初から車イス対応にする必要はありませんが、扉は引き戸がベスト。ドアにする場合は万一、中で人が倒れたときのことを考えて必ず外開きに。不安があれば迷わず手すりをつけますが、今は不要な場合には、手すり用の下地を壁に入れておきましょう。
- 最先端のパーツ群がトイレ空間を彩る
既存の空間を生かす場合には、パーツを工夫して快適なトイレ空間を作り出すこともできます。
タンクレスやロータンクの便器は、狭さの感覚をかなり緩和してくれます。また、逆説的に感じるかもしれませんが、頭上の空間を使った吊り戸棚より、足下の壁厚を利用した収納スペースをとるほうが、使い勝手がよく、全体もすっきりします。
建材の進歩が著しいのもトイレ回りの特徴です。
においや湿気をとる壁材や、光触媒を使った専用のフロアマットもあります。文庫本やお気に入りの絵を飾るだけで、落ち着きある図書室やギャラリーのようなくつろぎ感も演出できます。
- 広く見せることで収納スペースを確保
増築ができない以上、中古マンションで収納を増やすことは今ある空間のどこかを削ることを意味します。といっても、後ろ向きに考えたりあきらめたりする必要はありません。新たな収納スペースを作りつつ、広さを感じさせるグレードの高い空間を設計することで解決できます。
細かく間仕切りされた空間とワンルームとでは、同じ床面積でも後者のほうがずっと広く感じます。収納を増やしても、続いている二間の間仕切り壁を撤去して視界を広くすることで、「手狭感」を解消できるというわけです。
天井高いっぱいに収納を造作するのもよい方法ですが、その際はできるだけ外壁や戸境壁に沿わせると、見た目の空間の広がりを保つことができます。
面積が広く室内の雰囲気に影響を与えるため、高いデザイン性ももたせたいものです。
- 「デッド」なスペースは存在しない
スキ間、ニッチをとことん活用するのも中古マンション収納の必須テクニックです。家具と家具の問や建具周辺はもちろん、出窓の下や壁厚まで使ったさまざまな収納アイデアには驚かされます。「デッドスペース」はマンションには存在しません。工夫次第ですべてが収納スペースになり得るのです。
また、あえて住戸の中央に収納スペースをとり、周囲のどの部屋からも取り出せるようにした例もあります。これは収納スペースによって住居空間に、回遊性と利便性を与えた設計といえます。
- オートロックの過信は危険
「水と安全はタダ」という、長年培われてきた日本の常識はもう昔話。空き巣被害は年々増え続け、侵入の手口も巧妙化しています。
中古マンションでとくに世田谷区の侵入経路はほぼ100%が玄関とベランダから。防犯リフォームもこの2カ所を重点的に考えます。
オートロックが何の役にも立たないことは肝に銘じてください。侵入する気になれない、または侵入しかけても途中でそれを放棄させる工夫が各住戸に必要なのです。
そのポイントは「時間がかかること」。犯人の6割が5分以上かかったらその家への侵入をあきらめるという調査結果も出ています。
- 「破りにくいドアと窓」が鉄則
ピッキングはもちろん、最近では「サムターン回し」という、外部からドア内側のサムターンを回して入り込む手ロや、ドリルやバールで強引にドアを破る例が増えています。対策にはワンドア・ツーロックやカンヌキ用ガードがそれなりに有効です。
油断しやすいのが、ベランダの窓から侵入されるケース。電柱を伝ったり屋上からロープをたらしたりすれば、高層階でも十分侵入は可能なのです。
サッシには補助錠をつけ、専用シールを貼ってガラスを割れにくくし、簡単にクレセント錠を回せなくするのは手軽な防犯リフォーム。さらに管理規約を確認したうえで、割ったり切ったりしにくい合わせガラスの防犯窓ガラスに交換するのも手です。
- 共同体の一員として
中古マンションでリフォームは楽しい作業です。しかし、心身ともに負担がかかる作業であるともいえます。
共同体の中で行なうリフォームは、近隣に対するマナー、心配りが最重要項目の一つです。見知らぬ大勢の作業員が出入りするストレス、耳慣れない大きな音やどうしても漏れてくる塗料のにおいは、当事者以外の住人には我慢の対象そのものなのです。
工事の前には管理組合への報告や掲示板にお知らせを貼り出しての告知はもちろん、上下左右斜めの住人には、業者からの挨拶だけでなく、あなた自身が必ず訪れてきちんと挨拶しましょう。ちょっとした心遣いで、大きなトラブルを事前に防げることは少なくありません。
- 施主と作業者を結ぶのは信頼感
中古マンションに住みながら進めるリフォームの場合、ホコリや音はもちろん、見ず知らずの職人が朝から一日中部屋の中にいて作業をします。昼間家にいる家族(主婦や高齢者)の負担は相当なものです。
そこで、コミュニケーションとお互いの信頼が負担を軽くします。作業で気になる点があったとき、腹にしまいつづけるのと、担当者を通じてすぐはっきりさせるのとでは、施主も職人も心持ちが違うのはあきらかです。
そして、相手からの明解な答えは、そのまま信頼感につながります。
逆に腕を信用されたら必ずこたえたくなるのが、いわゆる「職人気質」というものです。
- コストを重視するか、質を重視するか
予算を考えるとき、誰もが「よいものをより安く」と思うはずです。しかし実際には「コスト重視」、コストより「使い勝手・デザイン重視」、部品質重視、一部コスト重視」というように自分のスタンスをどこかに決めなければなりません。
予算は採用する商品の価格や施工内容など、さまざまな要素によって決まります。どこに予算の重点を置くか念頭に入れながら見積書を見比べてみると、A社はコスト重視、B社は高品質がウリ、というように業者の特徴も見えてくるはずです。
- 物件価格との兼ね合いは?
物件の購入後すぐにリフォームしたいと考えているなら、大まかな予算枠を決め、「物件購入費用」と「リフォーム費用」に割り振っておくことをおすすめします。その理由は、予想外にリフォーム費用がかさんでその後の生活が苦しくなったり、物件購入につぎ込みすぎて、リフォームに資金を回せなくなったりするのを防ぐためです。
一般に「物件の購入費用(+リフォーム費用)は年収の5倍程度」といわれます。年収500万円の人なら、ざつと3000万円です。「傷みの少ない2900万円の物件」で「100万円で内装をリフォーム」というパターンもあれば、「築20年・2000万円の物件」で「1000万円のフルリフォーム」というパターンもあります。
こうしたイメージを作っておくと、物件を探す際の目安にもなります。
- 2つのローン、どっちがおトク?
リフォームで利用できるローンは、「住宅ローン」、「リフォームローン」の2つが代表的です。「住宅ローンは購入にしか使えない」と思いがちですが、実はリフォームにも利用できます。
住宅ローンのメリットは、長期固定・低金利で借り入れできるところです。ただし、住宅ローンの契約前までにリフォーム費用を確定させる必要があり、諸費用もかさみがちです。返済能力次第で、リフォームぶんまでローンが下りないこともあります。
一方のリフォームローンは、無担保で融資が下りるのが早く、金融機関ごとにさまざまな優遇が用意されています。ただし、金利が高めで返済期間は短く設定されているのが一般的です。
- 生活や返済能力に合わせた借り方を
つまり、自己資金の額や返済能力、リフォームにお金をどの程度かけるかなどによって、リフォーム費用の捻出にはさまざまなパターンがあるのです。
リフォームにお金をかけたい場合には、総借入額がふくらむため、低金利で長期返済の住宅ローンを目いっぱい借り、手持ち資金はなるべくリフォームに回すようにすると安心です。
共働きで返済能力に自信がある場合には、借りやすいリフォームローンを利用して、短期間で一気に返済してしまうのも一案です。
自分にはどのパターンが向いているのか、金融機関やリフォーム業者に試算してもらい、じゅうぶんに検討しましょう。